みなさまこんばんは!! 夏の甲子園の組み合わせが決まったというニュースを見ていて、どの高校球児も見分けがつかないぐらい日焼けしてるなぁ~と心底感心した皿洗いです。全国から集まった精鋭たちですが、ぱっと見はどの子も惜しみなく高校球児でした。うむ、頼もしい。
まぁとりあえず地元にはがんばってほしいな、と思います。はい。
さて本日は、先日買った「大正浪漫 鬼さんやめてえぇっ!!」の第2巻の話題であります。2巻にして完結!! という、もうこの時点でふんぷんと漂う打ち切り臭(笑)。
まぁ実際のところがどうだかは分かりませんが、日丸屋先生が連載という形態に向いていないことだけはよく分かりました。とってもよく分かりました。大事なことなので2回。
んで。
ちょっと変わったお料理漫画? と思ったのですが、やはりファンタジー要素が強めのSFでしたね。前巻から引き続き登場したイタリアの料理人と、何故か「ナポリタン」を作る特訓に移行してるくちゃんがすごくがんばる、ってところで、料理要素ほぼ終了でした(笑)。あとは新しいアンドロイドが出てきて、世界が崩壊するとかしないとかの話になりまして。
でも相変わらず、世界観の作り方はすごく好きであります。体が機械になっちゃう病気にかかった人たちが行く病院が町外れにあるのですが、その病気の人たちが集まるちょっと薄暗い市場とか大きな集合住宅とか、そういう大道具を描かせたらさすがに空気を作られますね! 「習った歴史とちょっとずつ違う」世界を構成する手腕、そこがいちばん面白いところですね。突飛な思いつきでも、それを物語に組み込んでさらりと説明していく流れの生み方は独特だなぁ、と。
あとは大ゴマの長ゼリフでとんでもないことをサラッとキャラクターに言わせるやりかたは、前巻と同じだなーと思いました(笑)。
ラスト近くでるくちゃんがフォームチェンジするのですが、それがいかにもSFっぽくてかっこよかったです。
るくちゃんのほかにももう一人、アンドロイドが出てきますが、なんでしょね、その人もやや食いしん坊っぽくて妙に明るい性格なのですよ。アンドロイドってみんなこんなんなの??(笑) るくちゃんを組織の手の者と勘違いして発砲しようとしつつも口には餡子最中ふくんでいてもぐもぐさせているとか、いかにもひまさんの作ったキャラっぽいです(笑)。
鬼さんにお菓子なら作ってやる、と言われて小躍りするアンドロイドさん(そういえば名前なかったな)が可愛かったですわ。これでこそ日丸屋ワールドだなぁ。
イタリアの料理人さんも、ナポリタンの作り方をるくちゃんから聞き出して、るくちゃんの滅茶苦茶な料理方法を矯正してくれたんですが、「パスタにケチャップぶっこむ」というその行程にはどうしても(イタリア人として)拒絶反応を示してらっしゃいましたね。そういう、食へのこだわりが随所に見られるのも、日丸屋先生の漫画らしくていいです。
ケチャップに抵抗を示した一瞬、イタリアン料理人の顔が「ヘタリア」のイタリアっぽくなってました(笑)。
しかし、包丁を握ると半自動的に戦闘モードになってしまうるくちゃんの料理は、ワイルドを通り越しておりましたね。料理データを溜められる機能はあるんだから、そこからデータ引っ張ってきて作ればいいのに、自分で作る時にはそれが出来ないのかなー! 融通の効かないアンドロイドだぜ。
そういえば「ちびさんデイト」でも、セイジがクラムチャウダー作る回があったなぁ……。レシピ通りにやった筈なのにまずかった(自己批評)、とあるので、恐らくこの辺のキャラにはひまさんの料理の腕が反映しているものと思われます(想像)。
で、結局、るくちゃんとおじいちゃんは無事に再会出来まして、この時代(大正時代)での世界の崩壊は食い止めることが出来ました。けれども歴史のひずみが発生したのはそれよりもっと前、19世紀末のことだったようで、大正時代時点での崩壊を抑えてもまだまだひずみは残っているのであります。
歴史の改変を阻止するべく、るくちゃんはいったん現代に戻ってからまた旅立つ……というところで終わりなのであります。まさに「戦いはこれからだ!」状態ですね(笑)。
組織の連中は大正時代での世界崩壊を避ける為、時空探査出来るトラックでもって何処かへ避難したそうなんですが、なんかそんな話聞いちゃうと組織の連中ってのもあんまり大したことなさそうだなーって思いますね。避難のドサクサで、博士(おじいちゃん)に逃げられてますしね。
おじいちゃんが車椅子に乗ってるのは、拉致された瞬間に腰を打ったせいなんでしょうか(笑)。
このまま話が続くとしたら、るくちゃんは更に過去へ戻って改変を阻止しようとして、組織の連中とも会うことになるんじゃないかなー、と思います。でも大したことなさそうだし……そもそも日丸屋さんが描く悪役なんてあくどさはたかが知れてますし、意外に呉越同舟で協力し合って歴史改変を食い止めちゃったりするんじゃないかなー(笑)。なんて、そんなことを楽しく想像しております。
思った以上に早く連載が終わってしまいましたが、あとがきによるとまた何か忙しくしてらっしゃるようなので、次なる活動報告を待ちたいと思います! 楽しみ楽しみ。また意外なところで作品を読めるかもしれませんね。
とりあえずお疲れさまでしたー、ってことで。
ではではー。