みなさまこんばんは! もう8月も終わりですね、夏の終わりの皿洗いです。意味などないよ。今日はけっこう涼しくて過ごしやすく、助かっております。もう秋が来るのかしら……?
なーんてしんみりしていたら残暑のぶり返しにやられるんですよね知ってます!! うん!!
気を抜かないでいきたいと思います。
さて、本日は先月(7月)に買った「鬼灯の冷徹」22巻の話題であります。
買うのが少し遅くなったので、特装版を買い逃しかけまして、ちょっと焦りました!(笑) 今回は大きめのがまぐちで、イラストがとっても可愛いので手に入れたいと思っていたのですよ! チェーンを付けるところもついていたので、布製のストラップを付けまして、買ってからさっそく夏コミで使いましたよ! ポシェット感覚!!
夏コミのような場所では、いちいちお財布を取り出す手間が本当に煩わしいので、それにお金その他を入れ、首から提げて使いました。便利!
で、それ引っ提げて鬼灯の同人誌を買いにいった訳です(笑)。芥子ちゃん本があったので即買いしました(笑)。
そんな特装版の22巻であります。
今回の表紙は、木霊さん。小さく可愛らしい外見なのに、この物語の中では白澤さんに次ぐご長寿の存在であります。まぁ、神様とか精霊とかに寿命っていう考え方は当てはまらないのでしょうけど……。白澤さんは少なくとも白亜紀には存在していたそうですが(笑)、木霊さんはその頃のシダ植物とかにも、やはり宿ってらっしゃったんですかね?? 山はあったと思いますが……。
いろいろ人智を超越しまくっていらっしゃるので、丁重に敬うべきお方ではあります。
その木霊さん、今回はなんと飛行機から登場!! え、飛行機、乗るんだ……ふーん……って思いました。行く先とかちゃんと分かってるところがすごいなぁ。ぜんぜん木霊さんが見えていない人間たちの間を縫ってスッスッと降りていっちゃう姿が、軽快で可愛いですね。
着いた場所は、沖縄。そこで会ったのが、キジムナー。
……そういえば木霊さんは普段、富士の樹海あたりにいらっしゃるのですよね。そこから飛行機で沖縄、となりますと……セントレアを使ったんでしょうか?? それとも関西空港!! 意表をついて羽田まで下ってきたとか??
余計な想像で心が膨らみますね!
ともあれ、沖縄のキジムナーさんが過去の罪滅ぼしも兼ねて地獄に住み、地獄で働きたいと申し出てきた訳ですよ。住みづらい現世になってから、こういう風に地獄へやってくる妖怪も増えたのかもしれませんね。そしてそれを鬼灯くんは人材として次々に確保していると見た!(笑) かつての火車さんのように。
使えるものは何でも使う鬼灯くんは人事の鬼ですね。さすがです。
ところで、ご神木だったこのキジムナーさんのお母上は、切り倒されてしまってそこで絶命してしまったのでしょうか?? 宿る木がないとやはり精霊も生きていけないんでしょうかね……。ここで登場しないってことは、そういうことなのかもしれません。とすると、神殺し、精霊殺し。
3人の罪人に課された罰は、その辺の事情も汲んでの量刑になっているんでしょうね。
んで、葉鶏頭さんご登場。開始早々ものっすごく怒っている、と思ったら……烏頭さんにケンカ売りに行きました!
言葉は正確に使え! と怒鳴る葉鶏頭さんと、言葉なんて適当でいいんだ、といなす烏頭さん。この両者の言い分を広く地獄の極卒たちやそれ以外の方々に問うてみて、どちらに同意するか? とアンケートを取った鬼灯くんでした。
これは本誌掲載時にも書きましたが、わたしは断然、葉鶏頭さん派ですね。人様に見ていただくことを前提として文章を書いているのですから、当然であります。添削してくださる人がいないのが若干の不安要素ですが。
でも烏頭さんの言い分も、まったく分からないってことはないのですよね。言葉は日々変わるものですし、長く現世を見てきた彼らならそれをよりよく知っている筈ですし。ちょっと文章が間違っていても、伝わりさえすれば問題ないってのも最もですし(※ ただし烏頭さんの文章ではまったく何も伝わらないので、問題になっている訳ですが)。
そして鬼灯くんが取りまとめたアンケート結果は、葉鶏頭さん派が60%、烏頭さん派が40%で、キッチリ派がやや優勢でしたね。でもトップに適当な奴が多い、とも。まぁ、上に立つ人がちょっとぐらい破天荒でも、下がしっかりフォローすればオッケー、っていうことも言えますが。特に閻魔庁は、閻魔大王がユルッユルだけど、鬼灯くんがキツッキツだからこそシャキッと成り立っている訳ですよ(笑)。
記録を取る部署の責任者も、この葉鶏頭さんである訳ですし。葉鶏頭さんと烏頭さんの書類上の接触を減らして何処かで緩衝しさえすれば、この軋轢は問題なくなるのかもしれませんけどねぇ。あるいは、烏頭さんが誰かに書類を代筆してもらうとか。ああ仕事が増えるな……。
それはそれとして、この話(第183話)の扉絵、大好きなんです。
コンビニ風の店舗が背景で、キャンペーンポスターに「六文銭はもっていますか?」とか、焦熱キャンペーンとか。レジの確認ボタンは「コンビニ強盗 / 地獄行き」ですし、話のサブタイトルは「逝き先は地獄の方で宜しかったでしょうか」って!! あぁ~このゾワゾワくる日本語が~!!(笑)
言葉が日々変わるとしても、現段階で多くの抵抗を示される新語や造語は、公の場で使わないことが好ましいですね。
「真逆」とかも最近の造語ですね。個人的にはまだゾワゾワします(笑)。
そして、ゲームの話。
ゲームセンターで鬼灯くんが音ゲーなんかやる筈もありませんよね!! という訳で、ワニワニパニックならぬ無悲闇処(むひあんしょ)パニック。亡者代わりに、なにやら可愛らしいオバケモチーフがぴょこぴょこ飛び出してますが、鬼灯くんの腕の残像からしてこれ絶対いちばん難しいモードでしょ(笑)、って思います。
でも右腕しか動かしてないんだよなぁ……。腰を落として動きやすくするでもなく、左腕を拡げてバランスとるでもない、淡々とした疑似拷問が続きますよ。まさに、慈悲などない御姿!! さすがです……。
そして漢さんのダンスゲームだとか、芥子ちゃんのドラムゲーム、果てはサタン様の恋愛シミュレーションゲームまで……。様々な人がおのおのの得意分野で心行くまで遊んでいる姿が描かれます。地獄って娯楽もそろってるんだなぁ、と思うと、ますます行ってみたくなりますね。情状酌量をもらってここで働きたい……。
鳥獣戯画格闘ゲームって、マジで誰か作ってくれませんかねぇ。MMDとかで再現出来そうな気もいたします(笑)。
そしてリリスさん、ご登場です。マジカル・マリンさんにもらった魔女の薬をみんなに見せびらかしたくて、持って歩いてはるばる中国や日本まで。旦那がつい最近、来日してるっていうのに(笑)。
しかしベルゼブブさん、きちんと出張のお土産を買って帰ってくるんですね。愛妻家ですし、マメですよね。こういう方は出世すると思います。っていうか、もうしてるか。
この話(第185話)の扉絵も、かっこいいですねぇ。レトロ新しい広告って感じで。漢字とカタカナを連ねるだけで、不思議と沸き立つ戦前感!!(笑)
白澤さんはハゲに効く薬を研究中ですが、そんな彼は見た目に反して既に尿路結石も老眼も患っているご様子(笑)。なまじ若い外見をしているだけに、ジジイネタが降ってくるとどうしても笑ってしまいます(笑)。でも白澤さんなら、ハゲになっても人間の姿に化ける時になんかしら「ひねり」を加えれば、髪のある姿に変身出来るんじゃないんですか?? そういう小器用なことは出来ないんですか??
ミキちゃんのお兄さんたちなら、そういうのも得意そうですけどね。神獣の変身にはある程度の制約があるのでしょうか?? 出来るけどひたすら面倒臭いとか??
んで、この話の中で鳳凰さんがサラッと口にしている「ププッピドゥー」って、なんだっけなんっか聞いたことあるなぁ~と思っていたのですが、アレですね、マリリンモンロー!! ……どこでどう使われていたかは知りませんが……。決め台詞かなんか?? 鳳凰さんにしてみれば、だいぶ「新しい」部類の言葉だったんでしょうねぇ。
やってきました茄子のターン!! 今回はついに、フィギュア制作に手を出した彼のお話でした。原型師デビューしてるし(笑)。さすがだな……。
蝋人形って、あれ、芯を差しておけばロウソクみたいに使えるんですかね?? いろいろ塗装など施しているので、すんなり燃えないような気がするのですが……。あと、流れ出るロウがすごいことになりそう。
等身大スケールで作るんだったら、それこそ金魚草モチーフがいいのでは?? という気も、いたします。
唐瓜と茄子による、芸術とオタクモノの違いってなんだ? トークはなかなか面白かったですね。興味の湧く分野と言いますか、議論の余地がありそうで楽しそうであります。これこそ不特定多数にアンケートしてみたいですねぇ。長い時間が経っちゃえばアートになる、という茄子の端的な言い分ももっともだと思います(笑)。時代を経て残されたものっていうだけで、価値があるもんなぁ。
サラッと運慶・快慶が出てきているのには、本誌掲載時とても驚いた覚えがあります。勝手な想像ですけれども……このお2人は、特別一緒にいる必要もないんだけど、後世の人間や今時の若い鬼たちがやったらとセットで覚えるもんだから「じゃあコンビで活動したほうが話が早いな」って言って組んでる、みたいな気が……します。しませんか??(笑)
天国の住人か地獄の住人かは分かりませんが、今も思う存分腕を(文字通り)振るっているのかな、と想像すると楽しくなりますね。うふふ。
それから地獄の植物事情の話がありまして。芥子ちゃんの異種族格闘技戦が続きまして。この時の実況がプロレスっぽくてすごく好きです(笑)。
それからみんな大好き、マキちゃん回!! と言っても、マキちゃんがメインの回は、だいたいマキちゃんがひどい目に遭う、もしくは遭いかける回でもあります(笑)。今回は髪鬼に、変な髪形にされそうになってちょっとピンチ、ってところでした。
前に鬼灯くん相手にやらかしちゃってるこの髪鬼(ちなみに名前は「マサヤ」)ですが、カマーさんのチームにいるヘアメイクさんの弟子ってことは、もう、そうそうやらかさないんじゃないかと思うのですが……まず見た目が駄目なのかな(笑)。お師匠さんにきちんと習って、やらかしをなくすことを願っておりますよ!!
で、小人の靴屋も登場~。意外にオネエ、そして意外にあんまり可愛くない小人でした。ああ、でも、妖精だから可愛いってのは幻想だしなー!! 可愛い外見していたら、それは目くらましというか、騙されている可能性もありますしね!! それぐらいの術は使えそうですしね!!
だから最初っから「微妙に可愛くない」ぐらいの姿で出てきている彼らは非常に実直、正直者で真面目な小人さんなんだと思います。はい。
人魚も半分はバケモノって、まぁそりゃそうなんだけどさ……あえて言ってほしくないっていうか……(笑)。
座敷童や福の神と同様に、こういう存在は「真面目な働き者の味方」である場合がほとんどですね。ぐうたら者の味方をしてくれる妖怪とか精霊なんて、まずいません(笑)。もともと子供に聞かせる民話に、きちんと働きましょうねっていう教訓があったことももちろんですが、やはり「努力したものが報われる」世界であってほしいという願いが込められているようにも感じますね。
清貧な人間にやさしいっていう側面は、キリスト教の教義にのっとっているのかな? とも思います。はい。
そして地獄の極卒募集のポスター案をあれこれ話し合って、最後に漫画が没になって終了(笑)。
人材募集とか、広告って、難しいですね。最近はちょっと誇張表現を使うと非難されて、Aを使えばBに対して不公平だとか言われて、まったく窮屈なことであります。あからさまに差別の意を持って作られた宣材は、そりゃあ駄目ですけど、ほとんどの場合は意図せず誤解を与えちゃってるだけのものだと思うのですよねぇ。
まぁ、「誤解を与える」こと自体が駄目なんですけどね。ううん難しい。
やはりこういうことは、密室で会議せず、プロに任せるべきです! デザイナーさんに!! でもパクリは論外!!(笑)
そんなこんなの22巻でした~。今回も面白かったです!
ではでは!