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Channel: 生涯一漫画読者
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モーニング21号

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  みなさまこんばんは! 寝坊していたところを配達人の鳴らしたチャイムで起こされたグウタラこと皿洗いです! 日増しに暖かくなってきて、冬用の布団ではやや暑いぐらいですね。どうしたものか。

  さて本日は木曜日ですので、モーニングの話題! モーニング21号、表紙と巻頭カラーは「鳥葬のバベル」であります。
  第29話。いきなり物語が大きく動いた印象がありますね。駿河先生が恐らくは倒れ、というか倒され、マリちゃんは敵に拉致されて塔のてっぺんへ連れて行かれた……って、どんなおとぎ話だよー。
  千里眼の柳ちゃん、牛島の手先だったんですか。駿河先生のところにいたのは、スパイ活動だったの?? この人の千里眼能力も、何処まで見られるのかまだまだ分かりませんねぇ。何もかも把握出来るのだとしたら、今回明らかになった鉄郎の「協力者」だって、もう見破られている筈なんですが。
  本人が何かしらの目的を持って探ってみないと、見えてこないってことなのかな?? 敵や脅威が漠然とし過ぎていると、捜索するべき対象が分からなくて見えない、とか?? なんにせよ、潜伏先も暴かれてしまいそうな能力を相手が持っているのは、怖いことですね。
  血を流し過ぎた宗助はつぐみの助言で姿を隠すことに。なんか千葉もしっかり巻き込まれてます(笑)。もはや付き合うしかない!!
  牛島の行動は単独での暴走かと思っておりましたが、しっかりと各界に賛同者や協力者がいたってことですね。「神の門」を開ける、という言葉が具体的に何を意味するのかは分かりませんが、どうせろくでもないことなのでしょう。一部の人間だけが得をするような。そんなの。
  鉄郎の協力者が亀山さんだった、てのがちょっと意外でした! てっきり牛島の仲間なのかと……(失礼!)。でも、話に出ていた亀山さんの妹さん、黒田警部補の奥さんも既に「巨鳥」に関わっている人だったのですね。妹さんが被害に遭っていたからこそ、亀山さんは鉄郎に手を貸したのでしょう。そこに黒田さんも加わってくれるとは、心強いです。
  そういえばあの鑑識官、どうしましたかね。

  「GIANT KILLING」、第434話。
  鮮やかなカウンターからの、ヴィクトリー攻勢!! 持田、まさかの4点目!? と思ったところで、石神選手がディフェンスに走り込んで来てくれましたが、あっさりかわされてしまいました。まぁさすがにこれぐらいは見えてるよね、と思ったのですが、その次に持田とゴールの前に立ちはだかったのが、まさかのジーノ!!! ジーノだ!!! 守備をしないことで有名なジーノだ!!!
  タックルをかわされても軽やかに身を翻して、膝を突いた状態から左足でばっちりクリア!! すげー!! こんな献身的な守備するジーノなんて、初めて見た!! ハーフタイムでの達海監督の言葉が、彼にもちゃんと響いていたということなのでしょうか!?
  今まで、汗をかくのが嫌だとか汚れるのが嫌だとか言って、走るのもスライディングするのも避けていたようなイメージがありましたが、そんなサボり癖を払拭するかのようなこのプレー!! 鮮やかです!! 勝ちたい、と思った時、ジーノでもここまでしっかりと動いてくれるんですね!!
  あああ、いいもの拝んだわ……。
  と、感動するのはまだ早く、このボールを受け取った赤崎が前へ縦パスを出し、これを受け取った椿が敵をかわして更に前へ!! すごいよなー、少し斜め前のほうへボールを蹴って、敵さんを回避しつつそのボールを追ってまた自分のものにしてドリブルって、高等テクニックだよなー。それをこの状況でアッサリ魅せてくれる椿がもうカッコイイです!! すごい!! 連載開始当初のオドオドした椿を思い返すにつけ、この成長ぶりに感動を覚えます。あああー、本当にすごいよ。いいプレーだよ。最高だよ椿ィ。
  そして上がった先に、夏木! ……と思いきや、逆サイドまで蹴り出して、向こうにいた世良にまで強めのパス!! 世良がそれをワンタッチでシュート!!!! そして……ゴーーーーーール!!!!(大歓喜)
  やったー!! 世良のゴールシーンだー!! っていうか世良、めっちゃフリーだったじゃないですか!! シャリッチ何してたんだよぉォォォォ世良すごーい! ありがとう!
  これで同点ですよー!! さー、ますます面白くなってまいりました!!

  「鬼灯の冷徹」、第212話。
  痩身か、ぽっちゃりか。キツネか、タヌキか。そういって争っているところに「ブスだっていいぞぅ!」と割り込んでくるパンツ一丁の春一(笑)。まさに“お前じゃねえ、座ってろ”状態であります(笑)。もちろん春一がそんな空気を読む筈もない!! ひどいなこの人本当に!!
  しかしこの、ブスの中に行けばモテる理論、春一はどういう根拠で言ってるんですかね。美人にフラれた過去でもあるのか、はたまたブスに非常にモテた経験でもあるのか……。
  言いたいだけ言った春一は鬼灯くんに黙らされ、まぁ結局のところ、事態は公平なる化け勝負で決着を付けようということに相成ったのでした。花街のごたごたを集客イベントに変えてしまうこの手腕……さすが鬼灯くん、辣腕です!! トラブルを収束させるのではなく、更に増長させて大きくしてしまう逆転の発想は素晴らしいですね。
  という訳で改めて、勝負の場。イベント開始! めちゃくちゃ着飾ってきた妲己様と、めちゃくちゃ庶民的かつ草の根営業でがっちり客を取る「ぽっちゃり系」タヌキ娘さんと。正直なところ、これを「夜の店の女性」として考えると、どう見ても妲己様の勝ちであります。けれども大抵の男性は、自分の財布の中身を心配してタヌキ娘さんのお店へ行くのかな、などと、失礼なことも考えるのであります(笑)。
  この東西の登場シーン、めちゃくちゃ描き込んでるなぁー。
  タヌキ娘さん、衣装や背景にずっとミカンの意匠があしらってあって(タヌキと言えば四国だから?)、更には鬢の上にご飯を盛った茶碗が置いてあるのがすごいですね(笑)。どんだけ食を推してくるのか(笑)。
  化け勝負、楽しみであります!

  「モーニングを作った漫画たち」、第2回。
  今回は「沈黙の艦隊」のお話でした。言わずと知れたかわぐちかいじ先生の名作!! 潜水艦バトルが有名ですね。でも実は自分はこれを読んだことがなく、かわぐちかいじ先生と言えば「ジパング」なので、詳しくないのですよ。海江田さんがいわゆる敵方だってことも、初めて知りました。
  でも「ジパング」でも、追う相手だった草加が実にキャラクターとして魅力的で、それに引かれるように物語が展開していったって面はありましたしね。敵さんが強力で魅力がある、というのは、やはり名作のお約束であると思います。
  かわぐち先生が「艦」ものがお好きであるのは、育った環境にも起因しているのかもしれない? という話もあり、面白かったです。ただ、何処までが本当の話か分からないのが、この連載の難点ですかね(笑)。加齢で誤魔化そうったってそうはいかないぞ。「グラゼニ」書けてるんですからね。

  センターカラーで「疾風の勇人」スピンオフ! 外伝、「大蔵大臣 田中角栄」であります!
  物語本編からほんの少し未来、内田勇人内閣において大蔵大臣に任命された田中角栄のお話です。大平さんがずいぶん骨を折ってこの人事を決めてきてくれたのだとか。もうこの頃には「吉田学校」はなくなっているのでしょうか?? 苦労を共にした相手とはいえ、勇人さんと角栄は違う派閥でそれぞれ活動しているようですね。
  大臣になって、官僚たちを取り込むべく動き始める角栄。そうと聞いてはおりましたが、相当の「人たらし」だった模様。屈託のない笑顔を向けられると、どんなに偏見に満ちていてもついつい心を動かされてしまう人間の習性を、ものの見事に利用されてしまう官僚たちなのでした。
  ところで、弟分のように付き従っている「ノボル」なる若い人物は誰なのか、と思いましたが、最後に「ウィッシュ!」って言ったのですぐ分かりました。竹下登だー!! っていうかそれは、孫のネタだろーが!!(笑) 時が逆行しとるよ!!
  あー笑った笑った。笑うような内容は何もなかった筈なのに、おかしいなぁ(笑)。

  「グラゼニ 東京ドーム編」、第115話。
  開幕2連勝したモップスですが、「最初が肝心」とリューチェル自身が認めているように、リューチェルはこのあと、ずっと「抑え」に失敗して夏之助に「勝ち」を付けることが出来なくなってしまうのでした。対照的に、開幕投手として完投して勝ちを手に入れた若き進堂投手は、そのあとも勝ちを重ね、「3連勝」するのでした!!
  これはまさに、「時の人」! 新しいスターを育てたいという段コーチの思惑はピタリとはまりましたし、最初の試合で進堂に投げさせ続けたノブヨシ監督の指示がズバリ的中した、って感じですね。こちらは上手くいっているのに、リューチェルはねぇ……。
  ここからリューチェルが立ち直ることはあるのでしょうか?? 夏之助がせっかくうまく先発を務めているのに、後続がこれじゃあ、ダーティさんの目論見も潰えてしまいますね。

  「エマは星の夢を見る」、第4話。
  いよいよ一人で調査に乗り出したエマ。先輩調査員のマークに助けてもらってあちこちを巡りますが、緊張感でなかなか上手くいかないことも。それでも教えられたとおり、高圧的にならず、事務的に淡々と、情に流されないように。自分を律して、調査を進めていくのでした。
  思った以上にたいへんなお仕事のようですね。なかなか家にも帰れていないように見受けられます。けれども、これがやりたくて入ったようなもんですし、エマ本人は楽しそうでもありますね。忙しさや疲労が、苦にならないタイプなのかもしれません。
  しかし、小さい頃からミシュランガイドが身近にあって、その星の付いたレストランへ行きたがっていたって、ずいぶん早熟な子だったんだなぁ。これも教育のたまもの、ってところでしょうか?? そういう風に育てれば、そういう風に育つ訳ですね。美食家のご両親だったんでしょうね。

  カルナバルは、押切蓮介先生の登場です! 「狭い世界のアイデンティティー」特別編!!
  もうね、見るとね、笑っちゃいますよ本当に(笑)。承認欲求が強すぎて他人を害するまでになるって、本当に最近よく聞く話というか……ネットでよく見る事例というか……。実際に見るのは、言葉での攻撃が主ですが(ネットなので)。それをバトル漫画風に表現すると、こうなる訳ですね。
  実際に漫画家さんが戦うのは、己とか時間とか、そういうものではないかと思うのですが。違うのかなぁ? まぁ、こういう作品なので、漫画的な誇張が多分に含まれているのは確かでしょうけどね。押切先生にもこういう時期があったのかな、と思うとなんだかちょっと不思議な気分であります。

  そして「ガマンできないマンガ」も、押切蓮介先生です。徳南晴一郎先生の怪奇漫画を紹介されております。かなり強い言葉で紹介されておりまして、相当のインパクトを持った作品なんだろうな、と推察することが出来ます。そうか、怪奇漫画に魅了されてこの世界に入ったから、だから昔の作品はあんなんばっかりなんだな(「でろでろ」とか)。非常に納得いたしました。
  いやでも、最近の作品もかなり怪奇的ではありますかね(笑)。根幹がこうだから、何を描いても抜け切らない「色」になっちゃってるんですねぇ。押切先生のルーツを知る為には、読むべき漫画なのであろうと思われます。

  「インベスターZ」、勝負終了! 財前が勝ちました!! よかったーー!!
  でも慎司さん、やっぱり気持ち悪いというか、独善的だな(苦笑)。正義の為に戦っているから負ける筈ない、って、なんだその根性論……。そういう、理論的じゃないこと言い出したらこの人も終わりだなぁ。前回の勝負もやや感情に訴えてくる内容でしたが。今回は感情が挟まる余地がないことが、財前にとって幸いだった面もありましょうか。
  しかし勝負の判定人さん、あっち行ったりこっち来たりとずいぶん気を持たせて、演出家でしたねぇ。いやらしいわ!(笑)

  THE GATEの一色まこと賞受賞作品、次枝春花(つぎえだ・はるか)先生の「「かいせんぜんや」。自分以外のクラスメイトが化け物にしか見えない少女が、常に鞄の奥底に武器を隠し持ち、いつか戦う日を覚悟している。そんな毎日。開戦のきっかけを勝手に隣の席のヘルメット少年に託していたのに、彼は少女のほんの些細な優しさに触れて、不安な日々に安らぎと楽しさを見付けてしまい、少女の期待を裏切ることになってしまう。
  そんなすれ違いから、本当は敵ではなかったこの少年を勢いで傷付けてしまって、少女は反省し、武器を持たずに生きることにしたのでした。クラスメイトも、もう化け物には見えなくなって。
  てっきり「武器」って攻撃性の比喩かと思っていたのですが、ラストでヘルメット(これも少女の幻覚なのですが)の脱げた少年が頭に包帯を巻いていたので、マジでナイフ持って学校に行っていて、しかもそれをクラスメイトの少年に向かって投げ付けたのかよ! と、驚きました。たいそう。
  クラスメイトがみんな化け物に見えるぐらい孤独で、思い詰めていた少女も、誰かの心に触れることでようやく均衡を取り戻せたようですね。淋しくて怖くて、何処へも想いの持って行き場がない少女の心理描写が実に美しかったと思います。余白部分が雄弁な漫画ですね。
  「丸腰」という単語が最後に出てきて、こちらまで妙に不安な気持ちにさせられました(笑)。そうか、我々は丸腰なのか……。

  「CITY」、第28話。ああ、大家さんが仕組んだことだったのかー。この圧倒的武力ばあさん、南雲さんを相手にしている時がいちばん楽しそうですね(笑)。目の仇って言うんじゃなく、同じレベルでバタバタ遊べる相手だからこそ構っちゃう、っていう空気があります。バイト代出すなんて、ホントか?? って思っちゃいますね(笑)。


  ではではー。

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