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「竜と勇者と配達人」4巻

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  みなさまこんにちは! 室内に新しく設置したベビーゲートに、毎回足を引っかけ痛い思いをしている皿洗いです!! 新しいものが入ると、大抵こう!! 目測が測り直せなくて衝突を起こします。ギャー痛い!!
  赤子が押しても動かないように、少々重めに出来てるんですかね、これ。アザになりました……。もっと気を付けて歩こう。

  さて本日は「竜と勇者と配達人」4巻の話題であります!
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  表紙はあの魔術師の……えーと、名前なんだっけ?? (調べる) ヤスミディアでした。こいつも大概ろくでもない子ですが、環境が悪かったっていう面もありますので同情の余地もないではないです。
  しかしその余地も今巻で消滅したと言えましょう(笑)。

  この作品、前回の3巻で法則に気付いたのですが、表紙にいちばん大きく描かれるのはメインキャラの女性なんですね! 吉田、イノリエ、“大鉈”、そしてヤスミディアと。でもこれでメインの女性は出尽くしたのでは?? 次は誰かいますかね?? っていうか法則に気付いても4巻の表紙はまったく予測出来なかったのですが。

  今回はますます「組織」の深みにはまっていく魔術師コンビが、出番多めで悲惨さも度合いを増していましたね。
  いやあ、“八ツ目”の婆様が出てきて都市世界を転覆させる、なんて言い出した後は、もう即座に戦争でも革命でもなんでも起こるものかと思っておりましたが……意外と「組織」の活動が地味で、地道で。やってること、まんまヤクザですが(笑)。
  そして下っ端であるパキリとヤスミディアは本当に地道な作業を担当させられてまして、手紙を担って崖登りをさせられ、巨鳥に襲われるという過酷な目に遭っているのでした。第1話の吉田と同じ状況じゃないか(笑)。他にも手紙の為に戦地へ赴いたりなどしてまして、「速達便」をお試しさせられている吉田とちょっと宛先がかち合ったりなどして、彼らの不思議な縁を感じさせますね。
  っていうか、第1話に出てきた崖の上の魔術師さん、八ツ目の婆様のお弟子さんだったんですね……。世界は狭いわ。しかも婆様にかなりの恨みを抱いている模様。あーこれは仲間になんないわ。さりとて都市世界にも加担しそうにありませんし、完全に浮いた駒ですわ。
  まぁ、それはさておき。
  お手紙配達の後は、魔術師コンビ、ゆるキャラの中の人までやらされて……ゆるふわマスコットグランプリで見事なキレ芸(迫真)をやってみせ妙な支持を集めたり、更には組織のマスコット部門を任されて部下(?)を率いたり、その間もずっと組織に監視されていたり。
  なんかもう……より良い仕事を求めただけだったのに、どんどん転落していくなぁ。仕事人として何枚も何枚も上手の婆様に会ってしまったのが運の尽きですかね。
  最終的には借金の取り立て役になんかなってまして、あーあーもーどうすんだよこれ、と読んでいるこちらがトホホな顔になる始末なのでした。パキリ……がんばって生きて……!

  八ツ目の一家もそれなりに荒っぽいことをしてまして、攻城戦など展開し、砦を攻め落としていました。婆様、本来の力を遺憾なく発揮されてますね。やはりこの人は強大な存在なんだなぁ。怖い怖い。こんなのがアイダツィヒに攻めてきたら、ひとたまりもないぜ。どうなるんだ。
  と言っても、ひとまずはその脅威が直接に駅逓局や吉田の身に降りかかってくることはなさそうですね。そこんところが、少年漫画とは違うんだなぁ。これ、本質的にはお仕事漫画ですもんね。

  吉田は吉田で今回も、速達便のお試しで奔走したり、民間の運送団体と衝突したり、ダンジョンでトラップに引っかかってひどい目に遭ったりと、絶好調(?)。彼女が辞職するかも!? という勘違いが駅逓局に巻き起こす騒動など、読んでいてクフフとなってしまう面白さがありました。
  でも、先輩のシゲルドさん、営業態度がますますひどいな(笑)。もうすっかり吉田に仕事を押し付けちゃっていて、「仕事の仕方もほとんど忘れちまった」とまで言っております。これはひどい。他の職員のみなさんも渋い顔してないで、もっとこの男をとっちめてくださいよ! 絞ってくださいよ!
  オチに使われたイノリエだけが可哀想でしたが……。しかしこの人、吉田を相手にロマンスとか妄想してますが、百合か? 百合なのか??(レーダーに反応がありました) まさかイノリエが女の子じゃないなんて、そんなことはあるまいな??
  しかし敵組織とかちあっても、なんだかんだで最後には一緒に飯食う仲にまでなるのは、吉田の稀有な性質なのではないですかね。凶刃のジョセフィリアとも、握手一歩手前までいきましたし。まぁジョーの場合は賢者犬に嘘を暴かれて決裂しちゃいましたが(笑)。
  けっこうあちこちで一目置かれたり、好かれたり、使える奴と見込まれていたりで、いつの間にか吉田も成長しているんだなぁと感慨深くもなりました。
  そんな4巻でしたね。

  ちょっと急ぎ目でしたが、「竜と勇者と配達人」4巻の話題でした!! 次も楽しみであります!!
  ではではー。

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