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Channel: 生涯一漫画読者
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コミックビーム、8月号。

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  みなさまこんばんは。本日は秋葉原に行って人の多さにびっくりしてきた皿洗いです。行き先は東京アニメセンターだったのですが……なんというか、あの施設(と言っていいのかどうか)のプロフェッショナルじゃない感じがすごく気になりました(笑)。そして外は暑かった。

  さてもう一ヶ月以上遅刻しておりますが、コミックビーム8月号の話題であります。表紙と巻頭カラーは、アニメ化されました「目玉焼きの黄身いつつぶす?」であります。
  と言っても、これを書いている時点でもう放送は終わっているのですが……。まことに申し訳ない。主題歌がおおひなたごう先生ご本人だったり実写パートにケンドーコバヤシさんが出ていたりと、かなり面白いネタが詰め込まれた4夜連続放送だったようですね。夏の特番って感じでしょうか。見られなかったなぁ。
  さて本編は、第22話。今回はチャーハンのすくい方でした。
  子供はチャーハンの山を崩してから手前に引き寄せるから、上手くすくえない。奥へ寄せて山の壁に当てれば早いのに、と思う次郎さんでしたが、その子の父である近藤さんにやらせておけと止められて納得いかない風でございました。この人いっつもこうだな(笑)。
  やがて、あの子がチャーハンを手前に引き寄せていたのは、山に立ててもらった旗を倒さない為だったんだ! と気付きますが、理由を知ったところで「だからなんだってんだ!!」と絶望するばかり。……こだわってこだわって、人間関係を壊すほどこだわりぬいている「食べ方」の理由なんか、その程度のもの。それで人生狂わされてるんですから、まったくひどい話であります。
  もういいかげん、どんな食べ方だろうと気にしなければいいんじゃないかと思うんですけどねぇ……。それが出来ないんだろうなぁ、この人は……。

  「イムリ」、第95話。
  凍った海を目指す、デュルクらイムリたちの一行。夜明けの吹雪の中で、ニコとアンゾは「大地の誓い」を交わして、夫婦になったのでした。その誓いに立ち会ったデュルクは、なんせイムリの作法やしきたりなどをほとんど知らないので、「誓いを知る者がみんなに告げなくてはならない」ということをチムリに教わって慌ててみんなに知らせるのでした。
  まぁこのへんはね、しょうがありませんよね。ニコが言ってくれればよかったのに、と思いましたが、そこまで細かいことに気が付く女性でもないしな(笑)。でも、前からいい感じだったニコとアンゾがこうしてめでたく夫婦になったことは、本当に喜ばしいことだと思います。苦難続きのこの旅の中にあって、数少ない嬉しい出来事ですね。
  でも、ニコは片手が獣化してるんでしたっけ。この状態で子供を作ったとして、ごく普通に双子は生まれてくるのでしょうか?? そこんとこ知りたいなぁー。

  「私を連れて逃げて、お願い。」、第2話。今回は央司くんの半生。
  シングルマザーに育てられた彼は幼少期からずっとテレビに張り付く生活で、母が彼を置いて姿をくらましてもまったく泣かず、料金滞納で電気が止められてテレビが消えてやっと泣き出し、近所の方に通報してもらったという有り様。そんなだから成長してからもテレビにしか興味がなく、育ての母にあれこれ小言を言われてもぜんぶ「なんで?」で返しちゃうぐらいのコミュニケーション不全具合。
  いわゆるアダルトチルドレン、という以上に、人間として不完全なんだなぁと思うのであります。
  そして高校を出てから街をさまよううちに「劇団モリオ修道院」にたどり着き、例のあのシスターに出会うのでした。もちろんこのシスター・モリオ(男性ですよね??)が央司くんを救ってくれる訳もなく、ついには老人宅への強盗殺人の片棒を担がされ、防犯カメラにもばっちりその様子が映されて、容疑者として逃げ惑う羽目になるのでした。
  ひめちゃんと手に手をとっての逃亡生活、……と、なるのでしょうか?? もうこの時点で破滅の匂いしかしない!!(汗)

  「デスこ」、第7話。今度のターゲットは、悪徳「逃がし屋」。逃がしてあげると偽って訳ありの人間から大金をせしめ、小船で沖へ出て依頼人を殺し、サメの餌にしてしまうのでした。大金を積んで逃げたがるような人間ばかりなので、家族に探されることもないのでしょうか。
  そんな彼らの前にやってきたのは、当然、ぎらついたリーパーたち。でも彼らは、まだそのことを知りません。今回もリーパーたちが大暴れして獲物を奪い合う、凄惨な現場になるのでしょうか??

  横山旬先生、初連載! 「変身!」、第1話であります。
  変身出来る不思議な能力を持つ男子小学生が、厄介なクラスメイトにその秘密を見られ、振り回された挙句におだてあげられ、簡単には戻れないほど小さな生物(クマムシ)に変身してしまう、というお話でした。この「厄介な女子小学生」の厄介差たるや、なかなかのものですよ。こんなアクの強い女子は嫌だ(笑)。
  上から出て、下手に出て、それでも効かなければ泣き落とし。それでも駄目なら自ら崖から飛び降りてまでも相手に言うことを聞かせたい。この子も、なんか、健全に育ってない匂いがしますね……。
  次回はこの話の続きが読めるのでしょうか?? 主人公、ちゃんとクマムシから戻れるといいんですが(笑)。

  「白い街の夜たち」、第12話。話に聞いたモスクへ行ってみて、イスラム教とは何なのかを習ってきた文子。読んでいる身としても、知らないことばかりだったので、意外な思いで読みました。
  信仰心とは自らと神との間にあるもので、他人の信仰にケチはつけられない、というこの部分。ここに感心しました。そういう風になってるんだー、と思って。
  でも、神が言ってそれを人(使者)が行った、という部分は、こじつけというか……言い方の問題だな、と思いますけどね。神の教えを人の言葉にする以上、人が語った言葉でしか表現出来ないのですから。そこはブッダもキリストも同じことじゃないかな、と。仏教は確かに哲学ですけどね。

  「逆流主婦ワイフ」、第3話。今回の話はいちばんまともでした(笑)。っていうか前回の、取り替えてってなんでも頼んでくる先輩に逆らえない旦那さんの話は、やはり続かなかったのか……。あれで旦那さんが「奥さんの交換」に応じていたら、相当救えない話だと思うのですが。いや、でも、さすがにそれはない……と、思いたいです。
  まぁとにかく今回は、年老いた父親が異様に若い女性と再婚して、実子たちが心配して結婚に反対しに行ったらば、父の家では割とファニーで平和な日々が送られていた……というお話でした。お父さん、たいへんな怪我をしてしまいましたが、それはまさに自業自得。自分でずっこけて自分で倒れて、後頭部をひどく縫ったのであります。
  でも新しい奥さん(パンクな女性)はそれを彼女なりに心配しているようですし、意外と仲良くやってるんじゃないんですかねぇ??
  基本的に平和であって欲しいです。なんせ第1話目があれだったからなぁ。

  「わがままちえちゃん」、第5話。
  あああ、ちえちゃんが、ちえちゃんが妹の自殺のせいでどんどん堕ちていく……。やり場のない苦しさを両親への敵意に、殺意に変えて、たまたま出会っただけの占い師とも深い仲になっちゃって苛立ち紛れのようにその男にも殺意を向けて。何がしたいのちえちゃん。どうするつもりなの。
  きっと本人にも、分かっていないんでしょうね。
  この先これがどういう話になるのか、見当も付きません。

  田辺剛先生の漫画って久しぶりに読んだような気がいたしますが、相変わらずゾクッとするような魅力がありますね。原作がカリブさんで、原案がフランツ・カフカの短編ってところもまたいいです。
  断食芸人の底知れぬ絶望が伝わってくるようでした。
  田辺先生、ビームには久しぶりの登場ですよね??


  という感じで、あれこれ省略しますがビーム8月号、このへんで。ではではー。

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