みなさまこんばんは! 今日は夕飯にと入ったお店でビートルズがずっと流れていて、ちょっと嬉しくなった皿洗いです。ビートルズはとってもいいと思います。何がいいって、コーラスワークが素敵ですね。コーラスが!!
しかしイギリス人の英語は、映画だとまったく聞き取れないのに歌だと異様にクリアに歌詞が入ってくるのは、どうしてなんでしょうね……。不思議だ!!
さて本日は、「BLEACH」64巻の話題であります。もう64巻かー、と言いつつ、実は既に65巻が出ているのでありました。い、いかん(汗)。
今回のメインは、なんと言ってもクインシーのグレミィ!! 想像するだけでその事象が現実のものになるという、「絵空事」を地で行くような恐ろしい能力を有するクインシーであります。もう、もともと人間なのかどうかさえも怪しいですね。いや、それを言ったら石田以外のクインシーはみんなそうですが。
巻の冒頭に出ていた「バニシング」のグエナエルは囮、というかグレミィの能力で生み出された存在であって、実在はしなかったクインシーなのでしょうか。……んん? 実在しないってのは違いますか。ちゃんと「居た」ことは「居た」んですからね。
でも、そうそう、グエナエルの能力を聞いた時に「ん? そんじゃあユーハバッハの脳内からも記憶ごと失せることが出来るんじゃないの??」と疑問に思ったのですが、そもそも彼女はユーハバッハが把握している正規のクインシーではなかったからそこんところは問題ではなかった訳ですね。
やちると勇音の前に現れた時にだけ、グレミィがグエナエルを生み出してけしかけた、って感じなんでしょうか?? 偵察のような感じで?? ……でも、偵察だって必要ない筈だもんな、グレミィには。暇つぶし程度の気持ちだったのでしょうか。
そんな理由で生み出されてあっという間に消されてしまったグエナエルまじで不憫なんですけど……。
けっこうキャラ立ってたのになぁ。こんなアクの強いバーサンを産んでおいて使い捨てとか、久保先生マジ久保先生。でも確かに、グエナエルが名乗りを上げたシーンで、シュテルンリッターの文字付きには必ず出てくる筈の名前のテロップ(って言っていいんでしょうか?)が出てませんでしたからね。そういう点からしても、グエナエルはグレミィの産物だったということが分かります。
そんなグレミィと、剣八の戦い。
剣八は戦う時には必ず、相手を自分の土俵に上げるタイプなんだな、と思うのですよ。それが意識してやっている訳ではなくて、自分と相対して戦う奴(しかも強い敵)→真面目に戦う、弱かったり逃げようとしたりそもそも勝負してくれそうにない奴→瞬殺するか無視するかで、「勝負」にはならない、という、まぁなんというか……振り分けが行われてるというか……そんな印象であります。
戦いの吹っかけ方も、だいぶ理不尽なことが多いですしね。ソウルソサエティ初期の頃、白哉兄様にケンカを売った時の様子とか、一護を探し出して立ちはだかった時のこととか思い出すと、実に唐突にやってきては刀振り回してる危ない奴って気がいたします(笑)。まぁでも、実際そうか。危ない奴か。
だからグレミィ相手にも、どんどん挑発してどんどん相手の敵意や殺意を引き出していって、上から見下ろしているだけだった筈のグレミィを見事に自分の真ん前に連れてきた、っていう印象があります。第575話の最後に、笑うグレミィを見て「いい顔だ」と口にした、この瞬間の2人がすごくいいと思うのですよ……!!
戦うことが楽しくなってきて、ついつい笑ってしまったグレミィの凶悪な表情がすごく気持ち悪くていいですし、それを見て嬉しそうにしている剣八が実に楽しそうでたいへんよろしい! と。そう、強く思います。
最初に剣八と一護が戦った時、やちるが離れたところからそれを見守って「剣ちゃん楽しそう」と呟いた時の気分って、きっとこんな感じだったんだろうなぁー、と。今ならそう思えます。あの当時は怖いばっかりでしたが(苦笑)。
しかし、名実共に「剣八」となった今は、戦う理由にも変化があったのでしょうか??
自分がグレミィを上回ると宣言してみせたシーンなんか、その理由を「俺が剣八だからだ」と、実に堂々と告げております。これなんか、卯ノ花隊長を斬ってきたからこその言い回しではないでしょうかね?? 晴れて名を継いだ、その自負がこみ上げているんじゃないかな、って思うのですよ。
そうして「剣八」として堂々としててくれなきゃ、卯ノ花隊長も浮かばれませんもんね!! 勇音の涙も、無駄になりますもんね!!
考えたことが即座に実現出来る、という点で、だいぶタイプは違いますが「フルブリンガー」の雪緒を思い出しました。彼は自分が作り出した空間の中ならだいたいのものが操作出来ると、自慢げに言ってましたっけね(でも慢心するから日番谷隊長にあっさりやられた)。グレミィの能力は、あの時のあれの数段反則級ですけどね。
たぶん、能力を上手く使えば、グレミィは死ぬことはなかったんじゃないかと思います。けれども、戦いの喜びに身を浸しちゃったら、冷静な判断は出来なくなるタイプとみました。いくら無限の可能性を持っていても、「発想」する脳味噌は限られてますからね。個人であったこと、それが彼の限界と言えるのではないでしょうか。
あとは相性の問題というか……理詰めで考えて敵を攻略していくタイプの死神だったら、きっとグレミィのほうが勝ってたと思います。剣八が相手だったからこうなったんじゃないかなー、って。野生のけだものに言葉は通じませんからね!(※ 誉めてます)
でもやっぱり、見返してみてもよかったです。このバトルは。グレミィがどんどんアッパーになっていくあたりなんか素敵でした!! 実に!!
その後に女(?)4人組が出てきて、また次の混乱へと話は続いていく訳であります。次の巻、65巻は男の娘疑惑のあるジジが表紙ですよ!! っていうか指摘されてマジギレするってことは、やっぱあの子男の子なのかなー。
ではでは!!