みなさまこんばんは! 今日は一日ひんやりとした雨の日でしたが、明日は今日より寒くなると聞いて今からげんなりしている皿洗いです。もう冬ですか……? 早いよ!
さて本日は、コミックビーム10月号の話題であります。先月買ったものの上に、もう今月号がとっくに出ているので、だいぶ遅れてしまいましたが……大丈夫だ、まだ巻き返せる! と思っております。巻き返すって何をだ。
では、簡単にいきましょう! 表紙と巻頭カラーは「白い街の夜たち」であります。カラーで見るベリーダンス、肉感的ですごく女性の「肌」や筋肉、熱を感じるのにとても綺麗で、惚れ惚れいたしました。特にお腹の丸みが上手く描かれているところが、よかったです。こういうダンスを見せる女性があまりにもがりがりに痩せていると、興醒めですもんね。
本編は、第14話。文子がモスクで出会ったユフスさんという男性は、なんと久美子さんのお店のコックさんだったのです。ユリがいることに驚き、文子とユリと三者同時に喋った結果、なんとなくお互いの事情が見えてきちゃったのでした(笑)。
「よし、あえて関わらない」と判断してデザート類を頼んだまではよかったのですが、ユフスさんは敬虔なムスリムであった為にダンスの時間に差し掛かると眉間に皺を寄せ、一緒に踊りましょうと誘うざくろさんの手を突っぱねて「不快です」とまで言い張るのでした。イスラム教では、女性は肌を見せちゃいけませんもんね。
ん? トルコ料理店で働くトルコ人の方なのに、ベリーダンスがNGってなんで? と思いましたら、ホジャさん曰く、トルコは政教分離しているからイスラムの教えとトルコの文化は別物なんだとのこと。えー、でも、同じ国からきたものなのにねぇ。ムスリムの人たちは母国トルコでも、こうしてベリーダンスに背を向け続けて生きているんでしょうか??
っていうかその線でいったらイスラム教の女性はベリーダンスなんかもちろん踊れないことになりますが、そのへんどうなってるんでしょう?? イスラムを信仰している人たちばっかりじゃない、ってことなんでしょうか??
それはそれとして文子の恋のほうは、松尾くんが勝手にざくろさんとデキちゃったことで、あえなく砕け散りました。そっちから告白してキスしてきたくせに、乗り換え早くない!?(汗) まだ文子は答えてすらいないのに!! えええ、どうなっちゃうの、これ……っていうかざくろさんもけっこう手の早いことで……。
「SCATTER」、第36話。
どうにも話がよく分からなくなってきた、と言いますか……“ビッチ”さんは久保くんに接しているうちに、彼らの組織を裏切ろうと考えたのでしょうか?? 自分が属している筈の組織に対して「連中」と呼ばわり、久保くんと沢田さんに対して危険が迫っているとそれとなく伝えたりして……。
何を考えているのか、まるで分かりませんね。でも、キョンさんが襲われたりして、何かしらの危険が迫っていることは確かです。遊佐さんが久保くんをこの一連の「作業」から引き離そうとしたことが起因でしょうか。遊佐さんもけっこうブレてんなぁ……。みんな、久保くんに出会って、何かしらの変化を引き起こされたのかもしれませんね。
連載再開「トミノの地獄」、第5話。
トミノとカタンの見世物「読心術」は大当たりで、中には何度か通ってきてトミノを可愛がってくださるお客様も現れました。しかし、客の前に出ているのはいつも妹のトミノのほうなので、兄のカタンは次第に日陰者に。それをカタン自身は、どう思っているのでしょうか。仲のいい兄妹ですが、こうして舞台の表と袖に回されてしまうと、やはり溝は出来るのでしょうか??
片足のお兄さんの過去の話も、ありました。交通事故に遭って慰謝料をたんまり貰えたことに味を占め、母親がまだ幼い彼に「当たり屋」をやらせた結果、片足を失ってしまい母にも捨てられたとのことで。……こんな悲劇が起こるのは、時代のせいだも言い切れませんね。
そしてあの蛸足少女、エリーゼは、次なる「見世物」に回されていました。興行主のウォンが新興宗教を立ち上げて、そこの教祖にエリーゼを据えたのです。奇形の少女を一旦は「見世物」にしておいて、今度は神の奇跡の結果だとでも言うつもりでしょうか?? とことん下衆ですが、商売根性だけはすごいよなぁ、と思います。はい。
「デスコ」、第9話。
とある組織のボスの愛人である女性からの依頼を請け負った「逃がし屋」でしたが、女性がその組織からの追っ手に追われているせいもあって、出航までにけっこう危ない思いもいたしました。しかし、もっと怖い殺し屋集団に「逃がし屋」たちが狙われている為、ここまではその追っ手を殺し屋たちが排除してくれていたのですね。さながら、「逃がし屋」をまるで守っているかのように。
しかしそれも、ここまで。追っ手を振り切り、ボスの愛人も海に突き落としたあとは、もうこの逃がし屋が殺し屋たちの集中砲火に遭うだけです。不気味な人形が船の天井に貼り付けられ、既に「彼女」がここにいることを知らせているかのようでした。……もうこの時点でだいぶホラーですが。
でもなんかこの逃がし屋の男の人、妙に運が良さそうなので、しぶとく生き延びるかもなぁぁ。少なくとも、岸にまでは着くんじゃないかなって思います。なんとなく。
「ナナのリテラシー」、第15話。
電子書籍を売り出して、大きく当てた鈴木みそ吉先生。しかし、フィーバーはそろそろ終わりだろうと自分で分析し、次なる手を打たなければまた落ち込むだけだと感じて、仁五郎のオフィスを訪ねてきたのでした。そこでまたとうとうと、現在の電子書籍事情を語る仁五郎さん。聞けば聞くほど、紙媒体のマンガよりもシビアな世界のようですね。
売れれば売れるほど話題になって、その話題を目にした人がまた買うから、「売れること」そのものが宣伝に直結するって訳ですね。相乗効果でオイシイとこ取りだ!!
仁五郎さんはそこから更に、この大きなうねりの中で一発当てましょうと囁きますが……なんかもう、悪魔との契約みたいな雰囲気ですな、こりゃ(笑)。心情的には近いものがあるんでしょうかね??
「血まみれスケバンチェーンソー」、第59話。
いろいろ特殊能力を持っていたり、武装していたりする手下のゾンビたちと違い、ネロ自身は実は生身の女性。それも、研究ばかりしてきた女子中学生です。ドリエ一人でも、なんとか勝てちゃうんですね。しかし! しかしながらネロは、あの「回復犬」を食って回復出来る特技がある訳で……
倒した筈の敵が、自分を追って階段を登ってくるこの恐怖。まさにホラー!! しかも三日月刀なんか携えてね。
ギーコたちが対峙しているガシャ子ら2人も、この回復能力を持っているようです。これは相当不利ですよ! 大丈夫なのか??
「わがままちえちゃん」、第7話。もう何がなんだか、何が本当のことなんだか分からないよ……この漫画は……。結局あの占い師さん、ちえちゃんの後ろにいるさほちゃんの霊のこと、見えていたようですね。見えていたのに、怒らせると分かっていたのにちえちゃんに手ぇ出したのか……最低だな。
付き合ってるつもり、とかいって、そんならセックスのたんびにお金渡したりしないでしょうが!! 援助交際だよこんなの!!
「イムリ」、第97話。
カーマの船を奪って、カーマの基地へ殴り込みだ! と意気を上げるニコたちでしたが、デュルクはまだ戦わない、イムリたちを取り返すだけだときつく言い含めます。慎重に動きたいのでしょうけど、カーマの基地に侵入出来る機会なんてそうそうないんだからこの機を大事にすべきじゃないのかな??
まぁ、デュルクの判断はいつも割と当てになるので、ここで大っぴらに戦うことは裂けるべきなんでしょうけど。
しかしそのデュルクの方針が気に入らないニコ。彼女はなんせ好戦的な一族の、先陣を切ってきた戦士ですから、デュルクの主張にもどかしい思いを感じているようですね。彩輪術だって、デュルクがいちばん詳しくてあれやこれやと器用に扱いますが、それを教えてくれない秘密主義(?)なところもご不満なご様子で……。
でも、今この状況で、イムリたちに彩輪術を教えている暇なんかあるのかなぁ?? 一朝一夕で宿せるイムリの道具のほうが、よっぽど手堅いと思うんですけどね。
「あれよ星屑」、第14話。
外地に行って中国人を殺し、将校たちは女を買って優雅に遊び、他の班の兵士が自殺し、……そして川島隊長の意識は、再び戦後の日本へ。立派な人物だったのに、外地にいた時から酒浸りになってしまったようですね。それもやはり、戦争のストレスを避ける為だったのでしょうか。
そして戦争が終わっても、川島は酒を手放せないでいる。生きる意味も目的も見失って、空虚になってしまっているのかもしれません。意義を見出すより早く、酒で体を壊して死んでしまうかもしれませんね、このままでは……。
「逆流主婦ワイフ」、第5話。
第5話にして早くも主婦以外の存在が主人公ですよ(笑)。快適な生活の為のヒントを次々に与えてくれる「お助けワイフ・シュフール」としてご近所で評判の女性、ゆきえさん。今回の漫画の中には、細かくて実用的な生活の知恵がぎっしり詰まっております。使うかどうかは別として(笑)。
しかしそんな便利術を授けてみんなに感謝されまくる彼女は、実は独身だった、というオチ(笑)。彼女がいつもUV対策マスクで顔を隠しているのは、そんな自分の正体を知られたくないからなのかもしれませんね。実にコミカルで笑える内容だったのですが、オチのことを考えるとちょっと切なくなります(笑)。
シリーズ「サウダージ」、第4話。「首吊り台」。
死刑を直前にした罪人がどんな話をするか知りたかった王様が、牢番に変装して罪人たちの会話に耳を傾け、かつて罪人の父と母が一人の女性を救った話を聞き出すまでのわずかな物語なのですが……しかし、牢番の格好をした王様の言葉を信じられなくて、王様に侮辱の言葉を投げ付けた罪人は、結局そのまま死刑を執行されてしまうのでした。
途中まで! 途中までいい話だったのにー!!(涙) 死刑を免れたかもしれなかったのに!! 善行を積んだ父と母に報いて生き延びることが出来た筈だったのにー! あああ、遣る瀬無いわ……。
この理不尽さ、いかにも20世紀文学って感じですが、このシリーズの原作はカリブSONGさんが担当しているのでした。いやこれ、文豪の作品にいかにもありそうですけど!? カリブさんすごいわ……この切れ味、素晴らしいわ……。
という訳で、10月号の話題でした。早く今出ている号を買ってこなくちゃな(笑)。
ではではー。