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Channel: 生涯一漫画読者
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コミックビーム9月号

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  みなさまこんばんは! 今日は探していたCDを店頭で見付けることが出来てハッピーな皿洗いです! でも、CDや本を探している、と人に言うと、軽く「ネットで買えば?」と言われてしまうのでちょっと悲しかったりもいたします。わたしは出来たらその場で現物を手に取って買いたいのであります!
  なので昨今、本屋もCDショップもどんどん閉店しているこの流れが、怖くて仕方ありません。いざっていう時に困るんだよ、絶対……。

  さて本日は、遅れまくっているコミックビーム9月号の話題! 表紙と巻頭カラーは松田洋子先生の新連載、「大人スキップ」であります。わたしがちょっとビームを買わないでいる間に、「私を連れて逃げて、お願い。」はもう終わってしまったんですね(汗)。あれ、話がどうなったか、知りたいものであります。いつか漫画喫茶にでも行こうかな……。
  さ、新連載ですよ。
  「大人スキップ」初回は、とても衝撃的でした。まぁ、毎度この方の作品は衝撃的なんですが! ギスギスした両親に挟まれて苦悩する14歳の希子ちゃんが、家で事故に遭い昏睡している間に26年も経ち、眠りから覚めてみれば40歳になっていたという……。えええええ。26年分、スキップしちゃったってこと!?
  「スキップ」というタイトルの本がありまして、それは一人の少女が、気が付いたら夫も子供もいる身になっているというタイムスキップ系の話だったのですが、こちらの作品ではずっと眠っていたので実際にはスキップしていない訳であります。でも、本人の感覚から言えば、長い眠りが明けてみれば26年も「スキップ」していたことになりますので、混乱もしますでしょうし、いきなり40歳って言われても困ってしまいますよね……。
  こういう時、寝ていた間の入院代とか、社会復帰(?)の為の自立支援とかは、福祉がなんとかしてくれるのでしょうか?? でもこんな事態、想定されてないでしょうから、どういう条例が当てはまるのかまるで分かりませんねぇ。そもそも眠っていた人間に対して、「40歳の能力」を求めても、そんなものは無い訳ですから。高卒資格を取るところからかなぁ??
  回想や夢の中では純粋に親御さんを慕っている子供だったということが分かりますので、いきなり両親から放り出されて、心細いでしょうね。つらそうです。けれども、表紙にあるように「未来だけはある」状態ですから、がんばって生きていってほしいですね。
  しかし松田先生は、いつもどんなところから着想を得るのでしょうね。この号のビームに、「ママゴト」のドラマの監督さんとの対談があり、「ママゴト」にはネタ元があったことが判明しましたが、こんなぶっ飛んだ設定なんかはどうやって考えているのか、興味があります。うーむ。

  そしてその松田先生の、「ママゴト」特別番外編、「オベントママゴト」。
  タイジの保育園のイベントで、お弁当を持参しなくてはいけないこととなり、どうしていいか分からない映子は滋ちゃんにヘルプコール。お弁当を作ったこともなければ、作ってもらったこともない、思い出なんて苦いものしかない映子ですが、きちんと逃げずに「タイジの為に」とそこでがんばる姿は、素直に応援したくなります。
  お惣菜を買ってきて済ませることも出来るのに、「お弁当だけはうちが自分で作らんといけん」と、ハンバーグをこねる映子の健気なこと……。きっとあかりちゃんが生きていたら、いいお母さんになっていた筈ですね。ちょっと不器用かもしれませんが(笑)。タイジへのお弁当と共に、自分へもお弁当を作って、幼い頃の自分をも救済する姿にまた涙が出ました(泣)。
  何処まで泣かせにかかるんですかね、松田先生は……。くそう。

  「銃座のウルナ」、第10話。
  増援がやってきて基地はにわかに活気付きますが、艦隊が砲撃してくれるだなんて、「そんな戦力を振り向ける地じゃなかったんじゃ」と、いまいち腑に落ちずに浮かない顔。実のところ油田発見とその輸送ルート確保の為に、急にこの辺の島が重要地になった、という話なのでした(でもこれは知らされず)。
  雪がやめば地形が変わるほどの砲弾が降り注ぐ、と語られましたが、そんなに撃っちゃって大丈夫なんですかねぇ。まかり間違ってこの基地に降ってきたりしないか、って、ちょっと考えますけどね。
  最初のほうを読んでいなかったので分かっていないことだらけですが、この小さな基地ってそもそも女性しかいなかったんですね! そういえば男性が出てきてませんね。今回、増援の舞台が合流して、雪で待機の為に急に基地内が乱痴気騒ぎに……。え、いいんですかね、この展開。上官に怒られたりしない?
  男性の兵士のあまりに理性のないところに驚いてしまいましたが、カレットさんによると彼らは「懲罰部隊」だそうでして、もともと犯罪人なんだそうです。だから欲望に忠実なんだろうか、と思いました。
  しかしカレットさんとウルナも、なんかただならぬ展開に。あわわわわ、女性同士で。カレットさんやけに親切だなと思ってましたが、下心アリだったんですね。
  雪がやんだら戦いが再開される訳ですが、一体どんなことになるのでしょうか。
  そもそもまだ「ヅード」の姿を拝んでいないので、何が出てくるのか分かっていないのですが(汗)。

  「どこか遠くの話をしよう」、第2話。
  急に現れた異邦人に驚きつつも、山の草原に家畜(アルパカ?)を草を食べさせに行っている子供たちのところへ、ひとまずやってきたチロ。どうやら村の大人たちに言われて、子供たちに異変がないか確認しに来たようですね。で、ドーナツを届けたら即座にチロは村へ戻り、またあの肌の白い男の人のところへ。
  村の連中がチロの家の倉庫に大集結してるー!!(笑)
  いきなり大勢に取り囲まれて、さすがに男性も警戒しているようであります。そりゃそうだ。非日常の出来事が急に起こって混乱しているおばあちゃんはドーナツ量産してるし(汗)、意外とこのおばあちゃんもテンパるもんなんだなぁ……。
  ともあれ、彼の鞄に話を聞いてみたのですが、大した話は得られず。正体も何も、語るべき来歴も名乗るべき名前も特にない、というろくでもない事実が分かったのみでした。おいおいオッサン、根無し草かよ。喋った言葉は何語なんでしょうね? 英語でもフランス語でも、ドイツ語でもないし。北欧とかそういう感じ??(てきとう)
  おばあちゃんは、彼に名前を付けてあげようと提案。結局子供たちにも彼の存在が知られてしまって、これから村で暮らしていくことになるのでしょうか??
  しかし、チロが「モノ」に触れてそれと会話が出来るっていう事実は、村の人々にごく当たり前のこととして受け入れられているんですね。もしかして村には時々、こういう子が出るものなんでしょうか?? それほど特異なことと思ってないとか?? この、のほほんとした空気は、さすが須藤真澄先生! って感じで好きです。好きです。2回言った。

  「目玉焼きの黄身いつつぶす?」、第45話。今回は、ブラックコーヒーの話題。
  ……っていうか、前回のソフトクリームの件がまだ尾を引いていて、ジローちゃんはみふゆさんのメッセージをいわゆる「既読スルー」しているし、メタさんと夜を過ごしたっぽいし、黒野ホルムにどくフラワーを取られたのかと勘違いして近藤さんに殴られるし……。
  代役でホルムに入られたのは、そもそもお前が無断欠勤したからじゃね? と思うのですが、むしろそこが重要なんじゃないかって思うのですが(この仕事って時給制じゃないの!?)、物語の展開上あんまり触れられてませんね。無断欠勤については。
  またみふゆさんとの関係が悪化しそうで、読んでてハラハラしますな。ヨリ戻さなきゃよかったのに(本音)。
  「乳製品の入っていないコーヒーがブラックコーヒー」という厳密な定義には、わたしもびっくりしました。そうだったのかーー! しかし、近藤さんがコーヒーに砂糖を入れただけだ「見損ないましたよ!」ってなるって、ジローちゃんどんだけ狭量なのかと……。それとどくフラワーの話とかごっちゃになってますがそれは……。

  「砂ぼうず」。今どうなってるのかまるで分からないのですが、とりあえず、太湖たちを追う敵勢力に強力な(でも汚い)助っ人が入った、ってことなんですかね。敵と味方の区別が付けづらいというのが、この作品の大きな欠点だと思います。偽装とか、装備の奪い合いとか、してますからね(汗)。

  「あれよ星屑」、第36話。
  扉絵、川島班長が人骨の散らばる坂道を上がっていくというとても不吉な図でしたが、作中にも川島さんのお父さんが同じ道を上がっていく絵が差し挟まっておりました。そちらの絵では、道の先が見えていましたが。これはもしや、黄泉平坂? あの世へ行くという直喩でしょうか。
  でも、この坂を上った先に、もしくは川を渡った先に、地獄の裁判が待ち受けている筈なんですよねぇ。この時代は地獄行きも多かったのかな?
  弔いから帰ってきて、父の遺骨を部屋に撒いてしまう川島さん。これで自由だ、と義姉に告げますが、言ってみればこれはただの八つ当たりですね。もう「父親」本人は、そこにはいない訳ですから。でも、今の時代よりもずっと「弔い」が重要な意味を持っていた筈のこの頃ですから、川島さんのしたことはとんでもない常識外れなんでしょう。おねえさんが悲鳴を上げるぐらいに。
  もしくは、おねえさんは、川島さんがおかしくなったかと思って「きゃっ」と叫んだのかもしれませんね。
  なんか、ますます川島さんが自暴自棄になりそうで、ちょっと怖いです。でも、生まれてくる甥っ子か姪っ子がいる訳ですから、もうちょっと生きててもらわないと。

  「夜は千の眼を持つ」。今回は何故か、巨乳談義でした。なんで男の人って、自分は持っていないもの(おっぱい)のことで、ここまで熱くなれるのかな……。
  会社の後輩が貧乳好きだからなんだっていうんですか。そんなの放っておいて、ご自分の巨乳好きを貫いたらいいじゃないですか。価値観の相違に正誤などないし、他人の好き嫌いを非難するなど的外れもいいところなんですよ!! 何が「お前は巨乳の良さを知らんからそういうことを言うの!!」だよ!! 黙れよ!! そこまで言うならおっパブにでも連れてってやれ!!
  ……と、言いたい。
  個人的には胸のサイズも男性の身長も割とどうでもいいほうですが、大きいと目がいくのはしょうがないよね、と思っているほうであります。胸に限らず、尻でもね。身長もね。妙にでっかい人がいたらみんな目がいくでしょ。あれはしょうがないよね。
  さわやか君はいつもさわやかでいいわぁ(笑)。

  「デスコ」、第30話。
  初めて“首”を刈り逃し、さらわれてしまい、リーも怪我をさせられ敗走。ボコボコですね。マダムMはこの巨体じゃ動けなさそうですし、デスこが自分でなんとかするしかないのでしょうか?? 出来そうにないけどなぁ……。
  そして、そもそものこの「ディービル」との因縁が語られました。若き日のマダムM、その頃から付き従っていたリー。その時の刈りの対象は若い女性、死の商人。その女性の父を殺したのが、そもそもマダムM。敵討ちと、刈りと、マダムMが宿した子供と。……もしかしてその子供がデスこ、ってことは……ないですかね? なんか、無い気がしますけどね。
  っていうかマダムM、結婚してたんですね……。どんな旦那さんだったんでしょうね。

  「イムリ」、第119話。
  カーマの船に乗って「夢見の岩山」へ帰ってきたデュルクとニコ、チムリ。そこで懐かしい顔と再会を果たし、チムリも父親とまた会えました! よかったよかった。
  デュルクはイムリの布靴をもらい、夢見のポンチョを再び羽織り、かつて彼の母が予知夢で見たそのままの姿についになりました。ニコの伝令を聞いて岩山に集まっていたイムリたちの前で、ニコによるデュルクのお披露目も! 母が見たのは、このシーンだったのですかね??
  けれども、カーマと全面戦争をすることが本当にイムリの救済につながるのでしょうか?? カーマの頂点は「イムリ」である「賢者」なのに?? 何か、もっと別の道を模索する人はいないんですかね。
  っていうかちょっと読んでいない間に、チムリが「創りのイムリ」になっていて、道具をいくらでも生み出せる便利な体に……。ええええ、そんなのありかよ。イムリの数に対して「道具」が足りなくてどうしましょう、って話じゃありませんでした?? でも、昔のイムリも、こうして道具を増やしていたんですかね??
  そして、ボコボコにされたカーマこと、ドネークが運ばれてきました。なんつう再会だ……。デュルクを見たら、かつて学校で同じ場所にいたことなんか、話しちゃうんじゃないでしょうか?? 大丈夫なのかな??

  「血まみれスケバンチェーンソー」、第82話。
  とりあえずキャラが分からないので話に若干ついていけていません! が、ネロがまたしても復活したらしいということだけは分かります。ええええ、何回目だよ……。この話もっと早くに終わらせられなかったの……? ギーコはどんだけチェーンソー振るえばいいのよ。キツイ……。
  改造死体と仲良くなる展開もありとか、もうなんでもありですね。あ、でも、ドリエがいたんだから無くはないのか。

  山川直人先生の「小さな喫茶店」、今回の編み物をする女性の話は、妙に心に残りました。孤独な心と共に過ごす為に選んだ手段、編み物。それと付き合うことで一人で生きていけてしまう彼女は、作品は無為に生み出すけれども、自分という人間の詳細は表に出したくないと願っています。自分の作品を使ってくれている人に街中で出会っても、そうだと分かるのは自分だけ。そういう風にしてきたから。
  けれども急に、誰もいなくなった夜の喫茶店で、マスターに今までの編み物と自分の話を怒涛のごとく話してしまうのでした。
  人のことなんか知らないし、自分のことを分かってもらわなくても苦痛じゃない。それが彼女の言い分なのかもしれませんが、タガが外れて不意に「ぜんぶ」喋ってしまったということは、やはり何処かで誰かに聞いてほしい、見てほしい、認めてほしいと思っていたのかもしれませんね。でも彼女の場合は、そういう欲求がとてもささやかなのかもしれません。
  このまま一人で生きていくんですかね……。しっかりしてそうですから、誰かと一緒でもやっていけそうですけどねぇ。

  「地底旅行」、第12話。
  果てしない地底の海へと、出航ーーー!! ってことで、イカダを組んで出航しましたが、行けども行けども向こう岸が見えません。大丈夫なのか、これ。おまけに、海中に存在するであろう巨大生物の示唆……。もちろんここまででもピンチ続きの旅だったんでしょうけど、海に浮かぶ頼れるものなどない一片のイカダの上、という状況が一層不安を煽り立てますね。
  大自然が人間の予測を遥かにホイホイと超えていく様は、「そりゃそうだよな」と思う半面、読み切れない自然の深さに恐怖さえ覚えます。ジュール・ヴェルヌはよくこんな壮大な物語を描いたなぁ。

  「暗闇ダンス」、第13話。これももう何が何だか……。馬のお面と猫のお面はいったい何なんだよ。そして聞き込み調査が一種のコメディに見えて仕方ありません。どうしてノーロープバンジーにあんなに人が並んでいるんだ!!
  生と死に関わるお仕事をしている航ですが、実際に人を殺したことはないんですね。

  いましろたかし先生はずっと政治と釣りの話ですね! 歪まない。


  ではでは!

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