みなさまこんばんは! 昨日は台風のもたらす強烈な雨に降られ、一歩家から出ただけで靴がびしょ濡れになり悲しい思いをした皿洗いです。実は自分、長靴って持ってないのですよ……。可愛いレインシューズの一足でも持たないと、この先の豪雨を生き残れる気がしません。
何かいいもの見付けないとなぁ。
さて本日は、買ってからだいぶ経ってしまった「左門くんはサモナー」4巻の話題であります。もう5巻も買ったというのに!
表紙のセンターは、ネビロスさん。あんまり4巻はかっこいいところなかったんですけどねぇ(まったくなかった訳ではない)。そして祓くんや茨木童子など、ちらほら出てくるキャラがちりばめられておりますが、中でもこの巻で初登場になる天使ヶ原さんの妹のリンちゃんがいいですね。いい色で。
でもリンちゃんの位置、帯を付けていると隠れてしまうんですよねぇ。
その帯に、何故か銀さんとおそ松さんが乗っかっておりまして、アニメ監督の藤田陽一さんがコメントを寄せてくださっているのであります。「今一番アニメ化したい作品です!」って書いてありまして、リップサービスの気前の良さに若干引きました(笑)。
そういえば「銀魂」と「おそ松さん」は、同じ方が監督されたんでしたっけね。確かに「左門くん」もパロディネタが多いので似通っている部分はあるかもしれませんが、でもまだアニメ化なんて早いですよ! 早い! もっとネタが溜まってからにしてください!!
ジャンプアニメも枠が増えた結果としてずいぶんアニメ化作品が増えましたが、あんまりにも早くアニメ化されると見ているこちらはハラハラいたします(笑)。すぐ追いつかれそうで。我々が心配することではないんでしょうけどね……。
帯で早くもヒヤッとさせられましたが、4巻のサブタイトルをここでよく見てみますと、「左門くんは川に帰れ」になっております(笑)。相変わらずひどい(笑)。サブタイトルは毎回、その話の中に出てくるフレーズを上手く使って左門くんを紹介しているのですが、「川に帰れ」は何の紹介にもなってませんよね。その選択すさまじいなって思います。しかも巻のサブタイまでこれにするとか。すごい。
さてそんな4巻冒頭の話は、天使ヶ原さんのファンクラブの奮闘でした。まぁ、主に下呂くんの活躍(?)に集約されるのですが、左門くんを天使ヶ原さんの周囲からなんとか排除しようとしてがんばった結果、どうにもならなくなって解散に(勝手に)追い込まれるという内容で。
左門くんに関われば関わるだけひどい目に遭うという典型ではないでしょうか。
また、直接危害を加えず、遠巻きに嫌がらせをするからこそ痛いしっぺ返しを喰らってしまう、ということの好例でもあると思います。この巻に入っている祓くん登場の回や、リンちゃん登場の回を見れば分かる通り、サモナーには接近戦、それも狭い室内での短期決戦が効くようであります。目を離したり距離を置かれたりすると、その間に魔方陣を描かれてしまいますからね。
とは言っても、そんなちょっとの間に複数の悪魔を呼び出して次々戦力にするなんてことが出来るのは、左門くんぐらいなんじゃないかと思いますが。まぁ、このへんの知識は、サモナーと対戦することがあればきっと役に立つと思います。
そんな機会はないと思いますが!!
そして、変身する悪魔・シェイプシフタによって取って代わられてしまった、学校での左門くん。自分と正反対にリア充になった左門くんに、さすがの天使ヶ原さんも「キモい!!」と拒否反応を示しております(笑)。左門くん本人が真っ当な男子生徒になっても、きっとこういう反応になっちゃうんでしょうね。
さわやかで明るいクラスの人気者、なんていう生き物になった左門くんが面白くて、けっこうニヤニヤと読みましたけどね(笑)。まぁ、「キモい」という意見には賛成ですけど。
公序良俗の為だけに個人の自由と人権をないがしろにしていいものか? という話でもあるんじゃないかと思ったのですが、ないがしろにする為にネビロスさんが寄越した訳ですから、目的は合ってるんですよね(笑)。結局ろくな使われ方しないシェイプシフタなのでした。
さわやかな雰囲気イケメンの九頭龍くんも相当キモかったですね。うわぁぁ。
で、お勉強会。地獄の赤点軍団が妙に仲良さそうであります。笑美ちゃんやヤーさんと、九頭龍くんって、割と抵抗なくつるむなぁと思ってましたが、そもそもこういうところで連帯感が生まれていたからなのかもしれませんね(笑)。
勉強を教えるのがクソ下手だったと判明した、左門くん。努力の鬼のような人なのに、他者との共感が壊滅的に無い、って、なんか切なくなりますね……。
九頭龍くんに悪魔ドーピングを施してめちゃくちゃ悟らせちゃった左門くんでしたが、この学問ドーピングって、左門くん本人も使えるんですかね?? 文献の解明とか、そういうところで頼ったこともあったのかな?? なんて、ちょっと想像しました。
学問に関してはチートだけど、人と交わることがちょっと苦手。左門くんは本来、研究者や学者みたいな環境のほうが合っているのかもしれません。高校に通う必要とは……。
そして祓くん登場。
左門くんが真面目に戦う回は今までにも何度かありましたが、召喚術をほぼ読み切られ、召喚した悪魔の力が通じないという状況はさすがに初めてでしたね。お遍路を3度巡ったという学ランの威力はそんなにすごいのか、と疑問視してしまいます。どっちかっていうと悪魔の力に対抗出来るのは、祓くん本人の能力なんじゃないの?? 塩がそんなに強いの??(笑)
そういえば「ピュ~と吹く! ジャガー」で、幽霊のお父さんに効く塩はすっごく旨い、ってジャガーさんが言ってましたっけね。塩と言えばこれを思い出します。やはり塩には退魔の能力が!!
とまぁ、塩はともかくとして、左門くんとも互角以上に渡り合う祓くん、なかなかの強敵が現れたのではないでしょうか?? 左門くんの過去もちょっとだけですが分かりましたし、今後また新たな動きがあったらあれこれ語ってくれそうなキャラですね。
でも頑固スギて融通が利かないってところは、左門くん以上に厄介な何かを感じます。天使ヶ原さんにも御しきれない、リスキーなキャラとも言える訳で。ねぇ。
追撃するかのように、リンちゃん登場!!
回の前半では天使ヶ原さんのお母さんの「アラアラウフフ略してアラフ」に翻弄されましたが(笑)、リンちゃんが出てきたら一気に彼女が持っていった感がありましたね! 祓くんは手でウィルオウィスプを払ってましたが、リンちゃんは魔方陣を使われる前にバットで突き刺して使用不能にしてました。そんな防ぎ方、初めて見たわ……。
なんだかどんどん左門くん万能説が否定されていくかのようであります。
いや、実際そうか。
そんなリンちゃんも、天使ヶ原さんの前では子猫に等しいという「圧倒的リアル」!!(笑) この家は序列が完全に成り立っているんですね。
っていうか、最初に読んだ時は「ヤンチャしてる妹も、お姉ちゃんに頭が上がらないなんて可愛いな」と思っておりましたが、これ、「腕っ節」の面でも姉が妹を完全に上回っているからこその序列だという可能性もある訳ですよね……。天使みたいな顔した仏の天使ヶ原さんですが、もしかすると破壊天使も怯えるほどの実力があるのかもしれません。
その可能性に思い至って、背筋が冷やっとなりました。なにこの漫画、怖い。
そしてリンちゃんがまた一話、祓くんのグズグズエピソードでまた一話あって(笑)、それから加護ちゃん登場! 左門くんが唯一、「先輩ヅラ」してふんぞり返っていられる相手と言えましょう。欲望に忠実じゃない人間は嫌いだと言って加護ちゃんの「我慢」を取り払ってしまった左門くんでしたが、これは普通にいいことをしたと思っていいのではないでしょうか?? 我慢なんかすることないって、これはきっと、誰かが加護ちゃんに言ってあげるべきことだったと思います。
家庭内の問題に深く立ち入ってしまったことへ、天使ヶ原さんは多少の罪悪感を抱いたようですが、左門くんは悪ぶって、「正しい事をしたいわけでも感謝されたいわけでもない」なんて言って、天使ヶ原さんの心配を一蹴します。これも、見ようによっては、天使ヶ原さんのお悩みを吹き飛ばしてくれるありがたい台詞に聞こえてしまうのですが。
左門くんは「とにかく嫌がらせをしたい」訳ではなくて、自分の意に染まない人間の行動を目の前から弾き飛ばしたいと思っている訳ですよね。そのスタンスが崩れないから、状況によってはこのように、「いいこと」に見えることもある。そんな話だったと思います。
ぶれない左門くんはいいですねぇ。そのスタンスがちょっと人道的じゃなくっても、ぶれないことは一種の美徳に見えますね(笑)。だからこその主人公ですな。
4巻も面白かったです! 5巻の話も、またすぐにしたいと思いますわ。
ではではー。