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「ハイスコアガール」、1~3巻。

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  みなさまこんばんは! 今日はお友達と十数人で、バーベキューなどたしなんでいた皿洗いです! いやー楽しかったー。調子に乗って火を焚いて、肉を焼いて、ついでにバドミントンなどしてきましたよ。体はへとへとだぁ!
  へとへとスギて帰ってきてから寝てしまい、皆既月食を見逃しました。ナンテコッタ!!

  さて本日は、押切蓮介先生の「ハイスコアガール」、1巻から3巻の話題であります。押切先生の漫画は、昔ヤンマガで妖怪漫画描いてらした頃から秘かに好きだったのですよ。癖のある絵柄ながら、ちょっとクスリと笑わせてくるユーモアと心がほっこりするような話作りとで、いい漫画家さんだなぁと思ってました。
  そんで「ハイスコアガール」もなかなか評判が高かったようなので、気になってたんですよー! 今回は3巻まで一気に読みましたよ!

  主人公の矢口ハルオは、お小遣いをみんなゲームセンターのアーケードゲームに突っ込んでしまうほどのゲーム好きで、特に格闘ゲームのマニア。今日も今日とてゲームセンターに入り浸っていたら、とてつもなく強い奴が対戦台に現れて、なんと7連敗もしてしまう! いったいどんな奴が戦っているのか!? と向かいの筐体をのぞきこんでみると、そこにいたのは同じクラスの高嶺の花の女子・大野晶だった、という冒頭。
  ハルオがとにかくゲームしながらゲームしながらゲームしながら、この大野さんと不思議な友情を育んでいく話であります。
  物語のいちばん最初の年代は、1991年。この時、ハルオと大野さんは小学6年生という設定であります。限りなく同世代!!(笑) でもわたしはゲームセンターとかはあんまり行かない子だったので(いい子ちゃん!)、この当時の格闘ゲームについては詳しくないのですよ……。
  でも、雰囲気はなんとなく分かります。レバーがあって、ボタンがあって、ボタンとレバーの操作の組み合わせでコンボが成立して技が出る、っていう。でもそれがまったく分かってなくて、2巻で出てくる日高小春ちゃんみたいに、ひたすらガチャガチャ無茶苦茶な操作をするような奴でした。アーケードゲーム自体、あんまりやったことがないしな……。ガンダムならやったけど。
  年代を追うごとにゲームが進化していって、家庭用ゲームのハードも徐々に移り変わっていくあたりは、懐かしく思いました。特にハルオが自慢げに語っていた「PCエンジン」!! これは……今でも同世代の人間が集まると、よく話題に出ますね。いいゲーム機だった、と。
  残念ながらPCエンジンはスーパーファミコンやその後のプレイステーションなどとの生存競争に敗れて、歴史の表舞台から姿を消してしまいましたが、それでも今でもこうしてしばしば話に出るってことは相当面白いゲームがそろっていたんでしょうねー。そういうものに夢中になれるってうらやましいなぁ。
  話の中の大野さんほど厳しくはありませんが、我が家もあまりゲーム機などは買ってもらえなかった家庭なので、ハルオがPCエンジンに夢中になっていた頃はちょうどゲームボーイで遊んでいた覚えがあります(笑)。
  世界初のカラー携帯ゲーム機がPCエンジンGTだっていう事実にもびっくりですけどね!

  ゲームしつつゲームしつつゲームしつつ話は進んでいきますが、ハルオと大野さんで怪しげな10円ゲームセンターに入って不思議な体験をしたり、大野さんが急にアメリカに渡ることになって空港で涙の別れをしたり、中学生になったらなったでハルオが同じクラスの女の子・日高さんとこれまたゲームのことで仲良くなったりと、水色時代っぽいエピソードも綴られていきます。
  ああー、そうそう、小学生男子ってこういう感じ! とか、中学生男子ってこんなんだよね! みたいな、そういう面での共感は多々ありました(笑)。修学旅行に向けて盛り上がるあれこれとかね。
  しかし、日高さんと一緒にゲームをやっている時でも、日高さんがハルオの家に来てゲームで遊んでいる時にも、ハルオがふと思い出すのは大野さんの面影。日高さんもそれに気付いていて、ハルオに惹かれていながら直接思いを告げることはかなわないのです。このへん切なかったなぁー。
  大野さんは大野さんで、ぜんっぜん喋らないのに感情豊かで、ハルオへの強い執着をビシバシ感じることが出来ます。意外と喧嘩っ早くて、しかも腕っ節も強いお嬢様なので、第1話からハルオは筐体越しにキックを喰らった上にボコられてましたが(笑)、それでも後になるほど大野さんの、ハルオへの想いがしっかりと描かれていました。
  もらったオモチャの指輪をずっと大事にしてるとかさ……ベタだけどそれがいいよ!! だがそれがいい!!
  そして中学3年になったハルオも、ついに大野さんと一緒にいたいという自分の気持を認め、受験勉強に精を出す日々を迎えるのですが……同じ高校には、行けなかったようで。
  それはそれで切ないな!!
  3巻の続きが気になるので、残りも買ってこようと思います!!

  っていうか、そうそう、バーチャファイター懐かしいなー!!
  横スクロールを左右にひたすら繰り返すのが格ゲーだった筈なのに、それが3Dになって奥行きが出来るとかどんなんよ!! って、最初は笑いました。懐かしいー!!
  しかし今やゲームは3Dが当たり前の時代になりましたね。初代バーチャファイターさん、たいへん失礼いたしました。
  バーチャファイターをゲーセンでじっくり見るようになったのは、高校生になってからなので、ちょうどこの3巻の数年後ってところですかね。その時には既に「2」だったような気もしますが、はっきり覚えていません。あとバーチャロンとかいうのもありましたよね。
  4ぐらいになると通信対戦とか、ネットで繋がって全国ランキングが即座に分かるとか、21世紀になるとそういう進化をどんどん遂げて行くわけですが……格闘ゲームの高度成長と言えば、やはり90年代から2000年ごろのこの当時なのかな、と思います。それを懐かしんだり、ゲームの知識をあれこれ語り合ったりするのに、この漫画はすごくいいなーと思いました。
  「インド人を右に」とか、「覇王翔吼拳を使わざるを得ない」とか、ゲームをやってない人でも分かるぐらい定番化した小ネタもちょいちょい挟んできていて、ところどころでクスッとさせられます。さすが押切先生だ!
  安定の面白さですね!! これはいい漫画だ!! おススメですよー。


  ってな感じで、簡単ですがこのへんで。
  ではではー。

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