みなさまこんばんは! 母の日にはエプロンを買ってプレゼントした皿洗いです! 例年スルーされがちな行事なのですがね……今年は兄に先んじられたので、やらねばなるまいて、と思って購入に至ったのでした。下の兄と一緒に買ったよ!
母が喜んでくれたので、上々です!!
さて、買ってからだいぶ時間が経っている(汗)「ハルタ」3号の話題であります!! 表紙に碧風羽先生が帰ってきましたよ!! あれか、年10回刊になっても、碧先生は二月に一度のペースで表紙を描くというテンポなのか。そこは変わらないのかー。
なんであれ、一安心ですよ。
さて今回最初に登場するのは、渡邉紗代先生の新連載、「少年の名は」であります! 今まで、絵は可愛いけれどもちょっと意味の分からない短編を描いてらした渡邉先生ですが、実はちゃっかりこんな新連載を準備してらしたんですね!!
舞台は寄宿学校で、主人公らしき男はそこの生徒……ではなく、「元」生徒。もうすっかりいいオッサンになったのに、様々な職業を渡り歩いて「やりたいことがなくなった」と言って母校へ戻ってきたのでした。
戻ってきたとして、なんとする?? って感じですが(笑)。
このオッサン、キースは、優しい校長先生・ホリー先生に園丁(ガーデナー)としてここで働かないかと誘われ、悩みはしましたが、庭園で会った心優しい少年との会話の中でこれを引き受ける決意をします。キースのかつての同級生で、今は教師であり舎監(ハウスマスター)にもなっているアンディは大反対しましたが、まぁ、割と流されましたね。アンディは何か思わせぶりに出てくる割には、連載初回では取り立ててキーポイントにもなりませんでした。キースの顔を見て、ものすごく嫌そうな顔をするぐらいで(笑)。きっと昔、キースに嫌な目に遭わされたんでしょうねぇ……。
で、キースはこの学校でこれからどんな役割を担っていくのでしょうか。型破りで性格はやや悪いけれども、基本的には人のいいキース。彼がどんなことをしでかすのか、続きが楽しみです!
「乱と灰色の世界」、第30話。
虫の大群を全の一世一代の大技で潰して、大きな樹にしてしまい、ひとまず脅威は去りました!! 今夜は勝利を祝っての大宴会であります!! 黒羽衆や白狗衆も集まって、実ににぎやかな会になったのですが……その場に、乱も陣もおらず。
乱は学校の校庭、全が生やしたあの巨木の根元で、瀕死の鳳太郎を抱いて陣から護っていたのでした。そうして兄妹で喧々諤々とやっている間に、息を吹き返した鳳太郎! こいつ、何処まで体力があるんでしょうね。それとも虫を宿してしまったせいで、変な魔力が伝染してしまったのでしょうか??
その首筋にまだいた、虫のさなぎ。しかも女王ですよ!!
それを鳳太郎は、自分で、自分の手で、体から引き剥がして引っこ抜き、その長い虫の体を引きちぎったのでした。……っていうか、作画がエグイ!!(涙) 虫が苦手な人いは、このへんの描写はキツそうであります。
とにかく、さなぎに入っていた「頭」を自分から切り離した鳳太郎ですが……最初に取り憑かれた時、黒羽衆やお医者様があれだけ攻撃してもしぶとく生き残ったこの虫のことであります。またここから大増殖を始めてしまうのでは?? おおおお、おぞましいいいいい。やだやだ!
全が早くも気配を察して家から飛び立ち、ずっと眠っていた静さまも、パチッと目を覚ましました。いよいよ最終決戦なのでしょうか!? 本当に鳳太郎は大丈夫なんでしょうかね……。
「ストラヴァガンツァ」、第ニ話。
なんと、ウンバが人の住む町までやってきて、壁を乗り越え、人民を襲い始めたのでした!! 夜明けより早く彼らはやってきて、ビビアンが目覚めた時にはもう、城下町までが混乱の中。ビビアンは門を開けるよう命じ、救いを求めて城へ押し寄せた住民を中へかくまいましたが、その際に一匹のウンバの侵入を許してしまいました。
そこへ立ちはだかる親衛隊長のドルン!! 彼らの部隊とウンバの壮絶な肉弾戦が、また始められようとしているのです。
っていうか、ウンバに立ちはだかった時のドルン隊長の作画すげぇ!(拳) 額に青筋も浮いて、歯をぎっちりと噛み締めている様子が頬からも伝わってきます。読んでるこちらが気圧されそうな勢いで。……今回の冒頭の、ウンバが馬を襲って食べているところも、描写が具体的でえぐかったです(汗)。股座に噛み付かれて、食いちぎられて、痙攣しながら泡を吹く馬の悲痛な様子がものすごくリアルでした。そっか……そこから食べて、内臓に行くんだ……と、妙に納得いたしました(汗)。
展開としてはほんの少しでしたが、ギュッと詰まった回でしたよ! 冨先生すごいなぁぁぁ。
大窪晶代先生の特別読切、「かささぎ卿に骨」。前回のドタバタアクションとは打って変わって、暗い雰囲気に変態が出てくるオカルトものでした! こういうの大好きです!(笑)
怪しい蒐集家の男が、黒い羽をつけた牛の頭骨をかぶった妙な生き物と共に登場。牛の頭骨のほうは「ヒューゴ君」と呼ばれ、どうやら蒐集家の元で働いている小間使いのような存在らしいのです。……でも、ちょっと、メイドやフットマンと言うには、サイズが足りないような……。だってご主人の肩に乗って移動してますし(笑)。
それでも、人間の姿をした「ご主人」よりも、ずっと表情豊かでリアクションが大きくて、実に可愛かったです。
で、まぁ、この「ご主人」が実に変態で、とってもよかったです!(笑) 人間の生死よりも絵画の損傷を嘆いたり、死体をヒューゴ君に乗っ取らせて平然としていたり、なかなかいい性格をしてらっしゃいますし。最後には、画伯に愛されすぎて魂を持った上に、愛してくれた画伯を殺してしまった人形を、喜々として持ち帰るのです。コレクションに加える、と言って。あああああ、なんというか……己の欲望に忠実なタイプなんですねぇ。
しかし、ちょっと人間離れしている存在や、ヒューゴ君との主従関係やらなんやら、謎が多い短編でした。シリーズ化して、そのあたりも解説してくれたら嬉しいな、と思います!!
2号連続登場、「シャーリー」ですよ!
今回は、手紙を発端として、「クランリー嬢はそろそろご結婚?」というご近所の噂を耳に入れてしまったシャーリーの、上がったり下がったりの心模様でございました。噂をしていたのは、口さがないお隣のメイドさん(通い)なのですが、まぁーベネットさんもいとこの息子さん(大学生)と外で立ち話なんかしてましたから、事情をよく知らない人にはそりゃあ「いい人なのかしら!?」と思われるでしょうねぇ。
「いつまでもひとりでいるほうがおかしいわよ」と、ズバリ言われてしまいましたが、でもなんとなくベネットさんはこのままお一人で生きていきそうな気もいたします。なんだかんだでたくましい女性ですしね。シャーリーもいますしね!
たった13歳のシャーリーの、たおやかな心が、噂に惑ったり男性の訪問客に驚いたり、ベネットさんに優しい言葉をかけられてほっとして涙ぐんだりと、そうして揺れ動く様子が実に静かに表現されていて、文字で読む以上に心にぐっと来ました。ああ、シャーリー、なんて可愛い子なんだ……。シャーリーの世界は今、ベネットさんとの生活がすべてなのですね。
ラストの、シャーリーが見た夢の内容が可愛すぎてもう、涙が出ました。
シャーリーとベネットさんは主従である以上に、家族であり、歳は近いけれどもちょっとした親子のような関係になっているのかもしれませんね。
高橋那津子先生の新連載、「紅い実はじけた」、第1話。……なんか昔国語の教科書に、そんな話が載っていたなぁ。
これは読切連作だそうです。で、その初回は、「やられの帝王」なんていう不名誉なあだ名がついたボクサーが登場! 負けっぱなしの負けっぱなし、そのやられっぷりで人気を博している駄目な奴なのであります。しかし、別れた恋人が試合を見に来てくれたことに気付き、次こそ勝ってヨリを戻す!! と意気込むのでした。
でも、意地っ張りで見栄っ張りで、やる気は空回ってばかりの駄目ボクサー。読んでいても「いやいや、そこはがんばれよ!」と思うこと多々でした(笑)。そんな彼を優しく包み込んであげちゃう上にやる気まで出させて上げちゃうこの恋人さんは、女神かなにかだと思います(真剣)。
高橋先生の絵柄がどんどんと、こう、黒が多くて画面が濃厚になっていくので、ちょっと古いメロドラマを見ているような気分になりました。最後にはハッピーエンドで、もう、ご馳走様です、って感じで(笑)。なんだかとても現代劇には見えません。不思議だなぁ。
長崎ライチ先生、初の読切長編、「おもちゃの学校」が登場です。
とある高校に、転校生が一人やってきて、その高校の生徒たちの特異さにビビリまくる……という話でした。基本的には、いつもの長崎ライチ先生そのものでしたよ! けれども、いつもの「ふうらい姉妹」は、あの姉妹が可愛いがゆえに毒性がずいぶんと中和されて面白く感じられているのだとやっと分かりました!! なんかもう……読んでいて疲れるぐらい、強烈でしたよ(笑)。
長崎ライチ成分がこれでもかと詰まった読切でした! 濃かった……。
続きは明日以降に! ではではー。